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朝の準備の時間を確保しづらい。週3リモートならなおさら

朝の三十分が取れない。ここ一年、いちばん困っているのはそこになる。仕事そのものより、仕事に入る前の準備が確保できない。

週三でリモート、残りは出社という形になってから、この問題がはっきりした。在宅の日が増えれば朝に余裕ができるはずなのに、実際は逆だった。

曜日ごとに違う朝は、習慣にならない

出社日の朝は、移動が先に場所を取る。家を出る時刻から逆算すると、準備に回せる時間は削られる。ここは分かりやすい。

問題は在宅日のほうになる。始業まで余裕があるので、朝の時間はいくらでもあるように見える。ところが余裕があると、その時間を何かに割り当てないまま使ってしまう。気づくと始業五分前で、そのまま最初の会議に入っている。

つまり出社日は時間がなくて準備できず、在宅日は時間があるのに準備しない。原因は正反対なのに、結果は同じになる。

習慣が定着しない理由もここにある。習慣は、同じ時刻に同じ合図があるときに固まる。週三と週二で朝の形が違うと、合図が週の中で二種類あることになる。二種類の合図で一つの習慣を育てるのは難しい。

準備とは何をすることなのか

そもそも朝に何を準備したいのかを、自分の中ではっきりさせる必要があった。身支度の話ではない。頭の準備のほうになる。

具体的には三つになる。

・その日にやることの順番を決める。何から手をつけるかを、始業後の勢いに任せない
・前日から残っている宙ぶらりんを片付ける。返していない返事、決めていない判断
・自分の状態を確認する。よく寝たか、重い案件を抱えているか、今日は無理をしないほうがいいか

これをやった日とやらなかった日で、その日の疲れ方が違う。前に仕事を燃費で測るようにした話を書いたが、朝の準備は燃費に直接効く。順番を決めずに走り出すと、午前中いっぱい、どれから手をつけるかを考えながら手を動かすことになる。

移動時間ではなく、起床からの時間で揃える

いろいろ試して残ったのは、基準を出社か在宅かではなく、起きた時刻に置くというやり方になる。

起床してから最初の三十分を準備の時間にする。出社日でも在宅日でも同じにするために、出社日の起床時刻に在宅日を合わせる。在宅日に一時間遅く起きると、そこで朝が二種類に割れてしまう。せっかく浮いた通勤時間ぶんを寝るのではなく、起きたまま持つ。

ここが最初はいちばん抵抗があった。在宅の日に早く起きる理由が、感覚としては存在しないからだ。実際に一ヶ月やってみて、疲れ方が減ったので納得した。合図が一種類になると、迷わなくなる。迷わない時間は、それ自体が休息になる。

出社日は電車を準備の場所にした

起床後の三十分を確保しても、出社日はそのあとが慌ただしい。そこで、準備の後半を電車に移した。

やっているのは、その日の順番をメモアプリで並べ替えることだけになる。座れなくても片手でできる。家でやろうとすると出発時刻に押されるが、電車の中は逆に何もすることがない時間なので、押されない。

在宅日には移動がないぶん、この後半を散歩に置き換えた。十五分でいい。外に出て戻ってくると、家の中の椅子に座り直すことが始業の合図になる。在宅で調子が出ない日は、たいていこの合図がない日になる。

準備できない日を前提に組む

それでも準備できない朝はある。子どもの都合、寝坊、前夜の残業。ここで、できなかった日を取り返そうとすると続かなくなる。

決めたのは、準備できなかった日は、その日の最初の一時間を軽い作業に充てるという扱いになる。判断が要る仕事を入れない。順番を決めていない状態で重い判断に入ると、一日の残りまで引きずるからだ。準備できなかったことより、準備できていないのに重い仕事に入ることのほうが、後に響く。

まとめ

・出社日は時間がなくて準備できず、在宅日は余裕があるぶん準備しない。結果は同じになる
・曜日で朝の形が変わると、合図が二種類になって習慣が固まらない
・基準を出社か在宅かではなく、起床からの三十分に置く。在宅日も出社日と同じ時刻に起きる
・出社日は電車、在宅日は散歩を準備の後半に充てる。始業の合図を作る
・準備できなかった日は取り返さない。最初の一時間に重い判断を入れないだけにする

朝を守ることは、意志の強さの話ではなかった。週の中で二種類になっている合図を、一種類に揃える設計の話だった。