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英語の質疑応答をどう乗り切るか。聞き取れなかったときの型を用意しておく

英語での発表は原稿を用意できるが、質疑は用意できない。ここがいちばん怖いところで、実際、発表そのものより質疑で消耗する。

ただ何度か経験して分かったのは、必要なのは英語力そのものより、決まった場面で使う型をいくつか持っておくことだった。

まず、聞き返すのは失礼ではない

いちばん避けたいのは、分からないまま曖昧に頷いて、見当違いの答えを返すことになる。相手は質問が伝わったと思っているので、話がかみ合わないまま進む。

聞き返しは正当な行為で、母語話者同士でもよくやる。使いやすい言い方をいくつか持っておくといい。

・全体をもう一度。Sorry, could you repeat that, please?
・少しゆっくり。Could you say that a bit more slowly?
・部分的に。Sorry, I missed the last part. You said something about the evaluation?
・確認として言い換える。So if I understand correctly, you’re asking whether …

最後の言い換えが特に強い。自分の理解を相手に確認してもらう形なので、ずれていればその場で修正してもらえる。しかも言い換えている間に、答えを考える時間ができる。

答えが分からないとき

知らないことを知らないと言うのは、研究の場ではむしろ普通になる。ごまかすほうが評価を落とす。

・That’s a good point, and honestly I haven’t looked into it yet.
・We haven’t tested that setting. It would be worth trying.
・I don’t have data on that, but my intuition is … Though I’d want to verify it.

大事なのは、分からないと言ったあとに何か足すことになる。今後試す価値がある、直感ではこう思う、といった一言があると、会話が続く。

自分の直感を述べるときは、確認していないことを明示する。ここを曖昧にすると、後で事実として引用されることがある。

時間を稼ぐ言い回し

即答できないとき、沈黙するより一言挟んだほうが落ち着く。

・That’s an interesting question.
・Let me think about that for a second.
・There are two aspects to that.

3番目は便利で、答えを2つに分けると宣言することで、話す構造が決まる。話しながら組み立てられる。

答え方の型

長く話すほど伝わらなくなる。短く答えて、必要なら足す形がいい。

・結論を先に言う。Yes, we did / No, we didn’t / It depends on …
・理由を1つ添える
・相手の反応を見る。足りなければ聞かれる

日本語でつい前置きから入る癖があるが、英語の質疑では逆効果になる。前置きの途中で相手の集中が切れる。

想定質問を先に書く

準備できる部分は準備しておく。発表資料を作り終えたら、自分の研究に対して意地悪な質問を10個書き出す。

・なぜその手法を選んだのか。他の選択肢と比べたのか
・その評価指標は妥当か
・データセットが偏っていないか
・計算コストはどうか
・実務で使えるのか
・先行研究のあの論文との違いは何か

これらは分野を問わず頻出になる。答えを英語で一度書いておけば、本番では思い出すだけで済む。

とくに限界に関する質問は必ず来る。自分から先に述べておくと、質疑での攻撃的な指摘が減る。

聞き取りやすくする工夫

質問を聞き取る側の条件も整えられる。

・会場が広いときは、質問者に近づく。距離が縮まるだけで聞こえ方が変わる
・マイクを使ってもらう。Could you use the microphone, please?
・質問を復唱する。全体にも伝わるうえ、自分の理解を確認できる

復唱は司会が求めることもあるが、自分からやってよい。

その場で終わらせなくていい

答えきれない質問は、後で続けてよい。

・Could we continue this after the session?
・Would you mind sending me an email? I’d like to look into it properly.

これは逃げではなく、まともな対応になる。むしろその場で無理に答えるより、正確に返したほうが信頼される。

ポスター発表での立ち回りは国際会議のポスター発表で何を話すかに書いた。

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まとめ

・分からないまま頷くのがいちばんまずい。聞き返すのは正当な行為
・言い換えて確認する型が強い。ずれを直せるうえ、考える時間が稼げる
・知らないことは知らないと言い、そのあとに一言足す。直感を述べるなら未検証だと明示する
・答えは結論から短く。長く話すほど伝わらない
・意地悪な質問を10個書き出し、英語で答えを用意しておく
・その場で終わらせず、後で続ける選択肢を持っておく

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