警戒レベル1から5の意味。注意報・警報・特別警報との対応を整理する
大雨のニュースで警戒レベル4という言葉が出るようになった。数字が大きいほど危ないのは分かるが、どの段階で何をすればいいのかを毎回調べている気がするので整理しておく。
5段階が示しているもの
警戒レベルは、住民が取るべき行動を5段階で示す仕組みになる。数字そのものが行動と結びついている。
・レベル1。災害への心構えを高める段階。気象庁が早期注意情報を出している状態
・レベル2。避難行動を確認する段階。大雨注意報や洪水注意報が出ている
・レベル3。高齢者等避難。避難に時間がかかる人は移動を始める段階
・レベル4。避難指示。危険な場所にいる全員が避難する段階
・レベル5。緊急安全確保。すでに災害が発生または切迫していて、安全な避難ができない可能性がある段階
ここで押さえておきたいのは、レベル5は避難を促す段階ではないということになる。すでに手遅れになりつつある状況で、命を守るために今いる場所でできる最善を取る、という意味になる。だから避難の判断はレベル4までに済ませる前提で組まれている。
誰が出すのかが違う
紛らわしい原因のひとつが、出し手が分かれていることになる。
・レベル3、4、5にあたる避難情報は市町村が出す。高齢者等避難、避難指示、緊急安全確保
・レベル1、2にあたる情報と、レベル相当の気象情報は気象庁が出す
つまり避難の号令は自治体、危険度の情報は気象庁という分担になる。両方を見ないと全体像が掴めない。
注意報・警報・特別警報との対応
気象庁の情報も5段階に対応づけられている。おおまかにはこうなる。
・大雨注意報、洪水注意報。レベル2相当
・大雨警報、洪水警報。レベル3相当
・土砂災害警戒情報。レベル4相当
・大雨特別警報。レベル5相当
特別警報は、数十年に一度の水準の現象が予想されるときに出される。この段階では通常の避難行動が取れないことが多いので、出る前に動くことが前提になる。
台風では暴風警報や高潮警報も絡んでくる。高潮の仕組みは高潮はなぜ起きるのかに書いた。
順番に上がるとは限らない
いちばん誤解しやすいのがこれになる。
警戒レベルは1から順に上がっていくとは限らない。急激に状況が悪化すれば、レベル3を飛ばしてレベル4が出ることも、いきなりレベル5になることもある。夜間に短時間で猛烈な雨が降る場合などは、段階を踏む余裕がない。
だから「まだレベル3だから大丈夫」という読み方は危うい。自分の住む場所の危険度は、レベルの数字より先に、ハザードマップと実際の雨の降り方で判断したほうがいい。
避難とは移動だけではない
もうひとつ整理しておきたいのが、避難の中身になる。
・立ち退き避難。指定避難所や安全な親戚宅などへ移動する
・屋内安全確保。自宅の上階など、浸水想定より高い場所へ移る
・緊急安全確保。移動が危険な段階で、その場でより安全な場所に移る
浸水想定が浅く、建物が頑丈で、上階がある場合は、無理に外へ出ないほうが安全なこともある。逆に土砂災害の危険がある場所では、建物にいること自体が危険になる。この判断は事前にハザードマップで決めておかないと、当日にはできない。
事前に決めておくこと
当日に考えると間に合わないので、次を先に決めておくと動きやすくなる。
・自宅の浸水想定の深さと、土砂災害警戒区域に入っているかどうか
・立ち退き避難が必要か、屋内安全確保で足りるか
・避難する場合の行き先と経路。夜間や冠水時に通れるか
・避難のきっかけにする情報。レベル4を待たず、警報や自分なりの目安で動く
台風の場合は接近の何日も前から準備できるので、台風が来る前の72時間にやることにまとめた流れも参考になると思う。
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まとめ
・警戒レベルは住民が取る行動を5段階で示すもの。レベル4で危険な場所にいる全員が避難する
・レベル5は避難を促す段階ではなく、すでに災害が起きている状態を指す
・レベル3から5の避難情報は市町村、気象情報は気象庁が出す。両方を見る
・レベルは順番に上がるとは限らない。いきなり4や5になることがある
・避難は移動だけでなく、屋内の上階へ移ることも含む。事前にどちらかを決めておく
・実際の避難判断は必ず気象庁と自治体の発表に従うこと
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