無料でトランジットホテルをくれる航空会社まとめ。長い乗り継ぎを宿代ゼロで乗り切る
安い航空券を取ると、乗り継ぎが10時間や20時間になることがある。空港のベンチで夜を明かすのは体力的にきついが、航空会社によっては無料でホテルを用意してくれる制度がある。実際にスリランカ航空で使ってみたら快適だったので、ほかの会社も含めて条件を整理しておく。
スリランカ航空での実際の流れは無料トランジットホテル体験記に書いた。
無料になるかどうかを決める共通の条件
航空会社ごとに細かい違いはあるが、判定のポイントはだいたい共通している。この4つを満たしているかで見当がつく。
・乗り継ぎ時間が一定以上あること。8時間から12時間以上を条件にする会社が多い。24時間以上が条件のこともある ・同じ航空会社(またはグループ)で通しの航空券を買っていること。別々に買った航空券をつないだ場合はまず対象外になる ・その日のうちに次の便がないこと。「乗り継げる便が存在するのに長い便を選んだ」場合は対象外にされやすい ・エコノミーでも対象になることが多いが、上位クラスのほうが条件がゆるい
逆に言えば、乗り継ぎが長くなる航空券をわざと選ぶと対象外になりやすい。「その経路ではそれが最短の乗り継ぎだった」という状況が、いちばん通りやすい。
制度を持っている主な航空会社
条件は改定が多いので、ここでは各社の傾向として書く。実際に予約する前には必ず公式サイトか予約時の案内で最新の条件を確認してほしい。
・スリランカ航空(コロンボ乗り継ぎ)。長時間乗り継ぎでホテルを手配してくれる。日本とモルディブや南インド方面を結ぶ経路で使いやすい ・ターキッシュエアラインズ(イスタンブール乗り継ぎ)。長時間の乗り継ぎ客向けにホテルの提供や市内ツアーの制度を持っている。ヨーロッパ方面の乗り継ぎで有名 ・エミレーツ航空(ドバイ乗り継ぎ)。一定時間以上の乗り継ぎでホテルが用意されることがある。条件は運賃種別によって変わる ・カタール航空(ドーハ乗り継ぎ)。無料になる条件のほか、少額で泊まれるストップオーバーの制度もある ・エチオピア航空(アディスアベバ乗り継ぎ)。アフリカ方面の乗り継ぎで長時間になったときの制度がある ・中国系の航空会社(北京、上海などでの乗り継ぎ)。24時間以上の乗り継ぎでホテルが付くことがある
このほかにも、遅延や欠航が原因で乗り継げなくなった場合は、多くの航空会社が宿泊を手配する義務を負う。これは制度としての無料ホテルとは別の話だが、実際に泊まれるという点では同じなので、トラブル時には必ず地上係員に確認したほうがいい。
申し込みは「予約時」と「空港」の2段構え
もらい損ねる人がいちばん多いのが、申し込みのタイミングだ。
多くの会社では、事前にメールや専用フォームで申し込んでおく方式を取っている。当日に空港のカウンターで言えばいい会社もあるが、事前申請が必要な会社で当日に言っても間に合わないことがある。
安全なのは次の順番になる。
- 予約が確定したら、その航空会社のトランジットホテル制度のページを探して条件を読む
- 事前申請が必要なら、出発の数日から数週間前までに申し込む。メールでの申請なら予約番号と経路、乗り継ぎ時間を書く
- 当日、乗り継ぎ空港に着いたらトランスファーデスクへ行く。事前申請の控えを見せる
スリランカ航空にメールで申請したときの文面はトランジットホテルをメールで手配するに載せてあるので、他社に出すときの雛形としても使えると思う。条件の細かい部分はこちらの記事にまとめた。
空港で断られないために持っておくもの
現地で話が通らないことがあるので、次のものを手元に用意しておくと解決が早い。
・事前申請したときの返信メール。印刷かスクリーンショットで、オフラインでも見られる状態にしておく ・通しの航空券であることがわかる予約確認書。乗り継ぎ時間が明記されているもの ・パスポートと、乗り継ぎ国のビザ要否の確認。ホテルが空港の外にある場合、入国が必要になるため、トランジットビザが要る国だと制度が使えないことがある
最後のビザは見落としやすい。空港内のトランジットホテルなら問題ないが、市内のホテルに送迎される方式だと入国審査を通ることになる。日本のパスポートは短期の乗り継ぎで不要な国が多いものの、事前に必ず確認しておきたい。
使わないという選択肢もある
正直なところ、乗り継ぎが8時間程度なら、ホテルへの移動と手続きに1時間以上かかることを考えると、空港のラウンジで過ごしたほうが楽なこともある。シャワーが使えるラウンジなら、体力回復という目的はそれで足りる。
目安としては、乗り継ぎが12時間を超えて、しかも夜をまたぐならホテル、それ未満なら空港で粘る、という切り分けが現実的だと思う。実際にコロンボで市内に出た記録はコロンボ乗り継ぎの過ごし方に書いた。
まとめ
・長時間の乗り継ぎで無料ホテルを出す航空会社は複数ある。スリランカ航空、ターキッシュ、エミレーツ、カタール、エチオピア、中国系などが代表的 ・共通の条件は、乗り継ぎ時間が一定以上、通しの航空券、その日に次の便がないこと ・事前申請が必要な会社が多いので、予約確定後すぐに条件を確認して申し込む ・当日はメールの控えと予約確認書を紙かオフラインで用意しておく ・市内のホテルに送られる方式では入国が必要になるため、乗り継ぎ国のビザ要否を必ず確認する ・条件は改定されるので、最終確認は各航空会社の公式情報で行うこと