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雷から身を守る方法。安全な場所と、絶対に避けるべき場所

夏の午後や台風の接近時に、急に空が暗くなって雷が鳴りはじめることがある。どこへ逃げればいいのかは意外と誤解が多く、しかも間違えると命に関わる。整理しておく。

音が聞こえたらもう射程内

まず前提として、雷鳴が聞こえる範囲にいる時点で落雷の危険がある。

音が届く距離はおよそ10キロ程度とされる。そして雷は、雨が降っていない場所や、雲から離れた場所にも落ちる。晴れているのに落ちる、いわゆる青天の霹靂が実際に起きる。

だから判断の基準は、雨が降っているかどうかではなく、雷鳴が聞こえるかどうかになる。

光ってから音が届くまでの秒数で距離が分かる。音は1秒におよそ340m進むので、3秒でおよそ1キロになる。ただしこれは今の距離であって、次がどこに落ちるかを予測するものではない。秒数が長いから安全という読み方はできない。

安全な場所

安全といえるのは、次の2つになる。

・鉄筋コンクリートの建物の中。壁や柱を伝って電気が地面へ流れる
・自動車、バス、電車の中。金属の車体が電気を外側に流す。ゴムタイヤが理由ではない

車が安全なのは、電気が車体の表面を伝って地面へ抜けるからになる。中にいる人には流れにくい。窓を閉め、車体の金属部分やラジオのアンテナに触れないようにする。オープンカーやバイク、自転車は該当しない。

木造建築でも屋内は屋外よりずっと安全になる。ただし壁や電気配線、水道管から離れた場所にいるのが望ましい。落雷時に配管や配線を電気が通ることがある。

危険な場所

避けるべき場所は明確になる。

・木の下。雨宿りの定番だが、最も危険な場所のひとつ。木に落ちた電気が近くの人へ飛び移る側撃という現象が起きる
・開けた場所。グラウンド、河川敷、砂浜、ゴルフ場、山の稜線。周囲に高いものがないと自分が最も高い物体になる
・水辺と水中。水は電気を通す。プールや海から上がる
・高い構造物のそば。電柱、鉄塔、旗竿
・傘を差した状態。頭上に金属を掲げることになる

木の下については、幹から離れれば安全という説明を見かけるが、そもそも木の近くに留まらないのが原則になる。やむを得ない場合は、幹と枝先から数メートル離れ、姿勢を低くする。

逃げ場がないとき

山や広い場所で建物にも車にも入れない場合、被害を減らす姿勢がある。

・足をそろえてしゃがむ。両足を離すと、地面を流れる電気が片足からもう片足へ流れる
・かかとを上げ、つま先立ちに近い形で接地面積を減らす
・耳をふさぎ、頭を低くする
・地面に寝そべらない。接地面積が増えて危険になる
・複数人いるなら数メートル離れる。まとめて被害を受けるのを避ける

金属を持っていると危ないという話があるが、身につけている程度の金属が落雷を誘うわけではないとされる。それより重要なのは、高い場所にいないこと、開けた場所にいないことになる。

いつ動いていいか

雷が遠ざかったように感じても、すぐには動かない。

最後の雷鳴から30分程度は待つ、という目安が広く使われている。雷雲は一度離れても戻ってくることがあり、活動が止んだように見えて再開する。

台風の接近時は、本体の雨雲だけでなく、周囲に発達した積乱雲でも雷が起きる。台風が近づいているときは、風や雨だけでなく雷にも注意が要る。積乱雲が次々生まれる仕組みは線状降水帯シミュレーターで動かせる。

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まとめ

・雷鳴が聞こえたらすでに射程内。雨が降っていなくても落ちる
・安全なのは鉄筋コンクリートの建物と、車やバスなどの金属の車体の中
・木の下は最も危険な場所のひとつ。側撃で近くの人に飛び移る
・開けた場所、水辺、高い構造物のそば、傘を差した状態は避ける
・逃げ場がなければ足をそろえてしゃがむ。寝そべらない
・最後の雷鳴から30分程度は動かない。雷雲は戻ってくることがある
・実際の警報や注意報は気象庁の発表を確認すること

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