台風が来る前の72時間にやること。備えを時系列で並べる
台風の備えは、やることのリストより、やる順番のほうが大事だと思っている。風が吹き始めてからでは危険でできない作業があるからで、そこを逆算しておくと当日が楽になる。接近の72時間前からの流れで整理しておく。
3日前。買い出しと情報の確認
このタイミングでやることは、混雑と品切れを避けることになる。
・水と食料。停電で調理できない前提のものを選ぶ。加熱不要のパン、レトルト、缶詰など
・モバイルバッテリーの充電。停電時にスマホが情報源になるので、満充電にしておく
・常備薬の残量確認。台風で受診できない日が出ることを見込む
・現金。停電するとキャッシュレス決済が使えない店が出る
同時に、自宅のハザードマップを確認しておきたい。浸水想定と土砂災害警戒区域を見て、そもそも自宅にとどまる判断が妥当かを先に決めておく。高潮の危険がある地域なら、満潮の時刻も調べておくとよい。仕組みは高潮はなぜ起きるのかに書いた。
前日。屋外の片付けと養生
ここがいちばん重要で、しかも当日にはできない作業になる。
・飛ぶものを屋内に入れる。植木鉢、物干し竿、ゴミ箱、自転車のカバー、傘立て。風速25m/sを超えると屋根瓦が飛ぶので、軽いものは確実に凶器になる
・雨戸やシャッターを閉める。ない窓には内側から養生テープを貼る。飛散防止であって、ガラスが割れなくなるわけではない
・排水口の掃除。ベランダと側溝の落ち葉を取る。詰まると水が逃げず、室内に入ってくる
・車の移動。冠水しやすい低い場所や、木や看板の下から動かす
養生テープを窓の外側に貼るのは、雨で剥がれるうえに剥がしにくいので内側がよい。カーテンを閉めておくと、万一割れたときに破片の飛散が減る。
前日の夜。停電への準備
停電は数時間で復旧することもあれば、数日続くこともある。
・浴槽に水を張る。断水時のトイレ用になる
・冷蔵庫を強めに冷やし、開ける回数を減らす前提で中身を整理する
・懐中電灯を手の届く場所に置く。ろうそくは倒れると火事になるので避けたい
・保冷剤を凍らせておく
ブレーカーについても知っておきたいことがある。浸水のおそれがある場合は避難前にブレーカーを落とす。通電したまま浸水すると、復旧時に通電火災が起きることがある。
当日。外に出ない判断
風が強風域に入ったら、屋外作業はもう終わりにする。目安として風速15m/sを超えると傘はさせず、20m/sで転倒の危険が出る。この段階での見回りや片付けは、それ自体が事故になる。
・窓から離れる。できれば窓のない部屋か、建物の中心側で過ごす
・停電したらブレーカーの状態を確認し、復旧時の通電に備える
・中心が通過して静かになっても外に出ない。反対向きの暴風が来る
最後の点は毎年事故が起きているところで、理由は台風の目に入ると本当に晴れるのかに書いた。
通過後
風が収まっても、すぐ平常には戻らない。
・折れた電線に近づかない。垂れ下がっていたら電力会社へ連絡する
・冠水した道路を歩かない。マンホールの蓋が外れていることがある
・屋根の点検を自分で登ってやらない。濡れた屋根は滑る
片付けを急ぐ気持ちは分かるが、被害の多くは通過後の作業中に出ている。
📘 停電すると情報源がスマホだけになるので、備えの中でも優先度が高い。Anker Power Bank 10000mAh。
まとめ
・3日前は買い出しと情報確認。停電で調理できない前提で選ぶ
・前日に屋外の片付けと養生を終える。風が吹いてからでは危険でできない
・養生テープは窓の内側に。浴槽に水を張り、保冷剤を凍らせておく
・当日は外に出ない。中心通過後の静けさで出るのがいちばん危ない
・通過後も電線と冠水路と屋根に注意する
・避難の判断は必ず気象庁と自治体の発表に従うこと
※本記事にはアフィリエイト広告を含みます。