AoE・JST・UTC……CS系の締切タイムゾーンを取り違えないための整理
結論を先に。コンピュータサイエンスの国際会議やコンペの締切は AoE(Anywhere on Earth, UTC−12)で書かれることが多く、これは日本時間(JST, UTC+9)より21時間遅れています。つまり「6月30日 AoE締切」は、日本時間では7月1日の20:59が実際の期限です。1日得した気分になりますが、勘違いすると間に合わないので必ず自分の時間に直して確認します。
実際に換算できるツールも作りました。AoEの日付を入れると日本時間・UTC・あなたの端末の時間に直し、残り時間をカウントダウンします。
AoEとは何か
AoE は Anywhere on Earth の略で、UTC−12 のタイムゾーンです。「地球上のどこか一箇所でもまだ期限の日付なら受け付ける」という、最も緩い締切の決め方です。世界中の投稿者を公平に扱うため、NeurIPS や多くの国際会議の投稿締切がこの基準を使っています。
UTC−12 は、地球で最も時刻が遅れる地点(ベーカー島など)に相当します。だから日本にいる人にとっては、締切が見かけより遅くまで開いていることになります。
主要タイムゾーンの関係
CS系の締切でよく出てくるゾーンを並べると、関係がつかみやすくなります。
AoE (UTC-12) 基準UTC (UTC+0) AoEより 12時間 進むJST (UTC+9) AoEより 21時間 進むPT (UTC-7/8) 米西海岸。会議によってはこれを使うET (UTC-4/5) 米東海岸CET (UTC+1/2) 中央欧州注意点として、PT・ET・CET は夏時間(DST)で1時間ずれます。AoE と UTC・JST は夏時間がないので年間を通じて固定です。締切ページに「AoE」と書いてあればこの固定の関係で換算できますが、「PST」「EST」など米国系の表記のときは、その時期が夏時間かどうかまで確認が必要です。
つまずきやすい点
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AoE締切を日本時間と同じ日付だと思い込む。21時間遅れなので、AoEの日付の「翌日の夜」までが実際の期限になることが多いです。
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締切ページの時刻表記を読み飛ばす。「23:59 AoE」なのか「17:00 UTC」なのかで、数時間から1日変わります。
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夏時間の見落とし。米国・欧州系の表記は、3月〜11月あたりで1時間ずれます。
安全な運用
- 締切は受け取った瞬間に自分の時間(JST)へ換算し、カレンダーにはJSTで登録する。
- ぎりぎりを狙わず、AoEでも自分の時間でも余裕を持って提出する。アップロードサーバは締切直前に混みます。
- AoEと日本時間を並べて見たいときは、作った締切タイムゾーン時計で確認する。
まとめ
- CS系の締切はAoE(UTC−12)が多く、JSTより21時間遅れ
- 「N日 AoE締切」は日本時間ではN+1日の夜が期限になりがち
- 米欧の表記は夏時間で1時間ずれるので時期も確認する
- 受け取ったら即JSTに換算してカレンダーに入れる
- 関連:AoE(Anywhere on Earth)の〆切を日本時間にすると