ブラウザで動くタロット占いを作った話とRWSタロットの歴史
タロット占いアプリを作った。使い方はシンプルで、並べ方(スプレッド)を選び、カードを引いて、めくって読む。それだけの流れに、五つの定番スプレッドを乗せてある。
並べ方(スプレッド)を軸にした理由
タロットのアプリは「一枚引き」だけのものが多いが、実際の占いは並べ方自体に意味がある。過去・現在・未来を並べるスリーカード、AとBを見比べる二者択一、対人関係を六芒星で読むヘキサグラム、総合的に見るケルト十字。並べ方が変われば、同じカードでも読み方が変わる。
このアプリでは、スプレッドをデータとして定義し、描画するプログラムを1つだけ用意した。並べ方を増やしたいときは、カードの配置と各位置の意味をデータに追記するだけでよい。ケルト十字の「障害」の札が現状の札に横向きに重なる、あの独特な配置も、回転の値をデータに持たせるだけで再現できる。
使ったカード:Rider-Waite-Smith タロット(1909年)
カード画像には、Rider-Waite-Smith(RWS)タロットを使っている。1909年にアーサー・エドワード・ウェイトの構想を、画家パメラ・コールマン・スミスが描き上げたデッキで、現在のタロットカードのイメージの多くはこのデッキに由来する。大アルカナの「愚者」「死神」「塔」といった絵柄は、後発の多くのデッキにも受け継がれている。
このデッキは著作権の保護期間が終了しており、パブリックドメインとして扱われている。今回はスキャンを公開しているサイトから画像を取得し、自分のサーバーに置き直して使っている。忠実な複製そのものに新たな著作権は発生しないという扱いが一般的だが、出典は明記するのが礼儀だと考えている。
カード画像:Rider-Waite-Smith Tarot(1909年・パブリックドメイン)スキャン提供:steve-p.org逆位置について
カードにはランダムで逆位置(上下逆)が出る設定にしている。逆位置は正位置の意味が弱まったり、行き過ぎたりした状態として読むのが一般的で、このアプリでも正位置とは別の意味文を用意した。逆位置を含めるかどうかは、画面上のチェックボックスで切り替えられる。
使い方
- 並べ方を選ぶ。画面には枚数と用途、簡単な配置図が出ている
- 質問の例が出るので、近いものを選ぶか、自分の質問を心に浮かべる
- 伏せられたカードから必要な枚数を選ぶ。迷うなら「おまかせで引く」でよい
- 展開されたカードを1枚ずつめくり、位置ごとの意味を読む
- 最後に全体の総評が出る
まとめ
・スプレッドをデータとして扱うことで、並べ方を増やす作業を軽くした ・使用画像はRider-Waite-Smith(1909年)のパブリックドメイン作品 ・逆位置の有無は設定で切り替えられる ・娯楽目的のアプリなので、結果は気軽に楽しんでほしい